新しいキャットフードに切り替えるときに気をつけたいこと

飼い猫の健康のために、キャットフードを変えてみようと考えるときは、その切り替え方にも注意が必要です。
年齢に適しているフードや、原材料が良いフードへ変えるからといって、ある日突然、ガラッと変えてしまうという方法は避けることをおすすめします。

いきなり新しいキャットフードに変えるのはやめましょう

猫によっては、新しいキャットフードでも何の抵抗もなく食べてくれることもありますが、そのような猫でも1回の食事でいきなり100%変えてしまういうことはやめましょう。
なぜなら、食べ慣れていないキャットフードは、胃腸などの消化器官に負担がかかり、お腹を壊して下痢になったり、逆に便秘になったり、吐いてしまったりと体調を崩してしまう可能性があるからです。

また、切り替えを始める際は、トイレだけでなく、普段の行動や様子がそれまでと変わらず、元気に過ごしているかどうかも気をつけて見てあげるようにしましょう。

10日間を目安にゆっくりと切り替えましょう

切り替え開始1日目は新しいフードを10%、2日目は20%3日目は30%と、今までのキャットフードと新しいキャットフードの配分を毎日少しずつ変えながら、ゆっくりと切り替えていきましょう。完全に新しいキャットフードに切り替わるまでの目安は10日間です。

あくまでも目安ですので、お腹の弱い猫は、もっとゆっくりのペースに調整して、生活の様子を見ながら切り替えてあげてください。

切り替えを始めたら、まずは数日間、様子を見守りましょう

新しいキャットフードを混ぜることでニオイなどが変わり、食欲が落ちてしまう猫もいますが、すぐにはあきらめず根気よく切り替えていきましょう。極端なお話ですが、1歳以上の猫であれば、1食程度は何も食べなかったとしても特に異常な現象ではありませんので、あまり心配する必要はありません。
丸一日ひとくちも食べていない場合は他の原因がある可能性を考え、動物病院へ連れていきましょう。

また、吐いてしまったり、下痢が続いてしまったりする場合には、一旦切り替えを中止して、今までのキャットフードに戻してあげましょう。落ち着いたところで、再び、1日目の割合から始めてみてください。
それでも、症状が現れるときは、新しいキャットフードの原材料の中に、その猫にとってのアレルギー物質が含まれている可能性があります。その際には、動物病院の受診をおすすめします。

猫も新しいキャットフードに慣れるまでに日にちが必要です。
食べるかどうか心配でも、あまりじっと見ていると飼い主さんのいつもと違う気配を敏感に感じ取り、逆に警戒してしまう猫もいますので、そっとしてあげてください。
もちろん、新鮮なお水もたっぷりと用意してあげましょう。